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開智高等学校 加藤克巳先生 特別講演リアルレポート
「『論理エンジン』による智力開発の実践」12

『論理エンジン』は指導者が命

それではレジュメの3ページ目をご覧ください。

(1)『論理エンジン』は指導者が命です。

①5年間の指導経験の中で痛感しているのは、「『論理エンジン』ほど、指導者の指導スキルによって効果が激変する教材はない」ということです。

→『論理エンジン』を単なる「国語教材」として扱ってしまうと、「高校生に、小学生向けの問題集を解かせている」ことと変わりなくなってしまいます。

→教科書指導でも昔から「教科書を教えるのではなく、教科書で教えよ」と言われますが、『論理エンジン』指導においては、まさにこの「を」と「で」との違いが指導効果の明暗を分けます。

『論理エンジン』はやはり指導者が命。誰がどのように指導するのか、で『論理エンジン』は全く変わってしまうといっても過言ではありません。本校でも、多かれ少なかれ指導者によって導入初年度以降でも、『論理エンジン』がうまくいっている年とうまくいってない年があります。

現代文科の中ではお互いに授業参観をし合い、出来るだけ情報を共有していますが、それでも話しぶりや話す内容は違ってきますので、どうしても差異は出ます。それでもボトムはきちんと揃えていかなくてはなりません。そのためには、指導者を育てていくことがどうしても必要です。

こういう『論理エンジン』のセミナーに出て、先生方の事例報告を伺うと、「国語科で『論理エンジン』を取り扱っている」という、本校と同じ形態の他に、「『論理エンジン』の指導者はホームルーム担任が担う」学校さんもあれば、「国語科と英語科でやっている」というような学校さんなど、いろいろなやり方があるそうです。

ですが、いずれのケースでも指導の意図がそこに明確にないと、全く意味がなくなってしまうんですね。小学4年生用の教材を高校1年生にやらせているだけですから。そういう意味で指導者をどう育成していくのか、そこを重視していただければな、という風に思います。

②指導者は、指導に入る前にひと通りすべての問題を解き、『論理エンジン』のスパイラル構造を、目の前の生徒に合わせて再構築しておくことが大切だと考えています。

→指導対象集団のレディネスに応じて「重点的に取り扱うレベル」と「スキップするレベル」とを見極めて指導することで、時間を有効に利用し、かつ、生徒が「飽きない」授業にすることができます。

現在すでに導入されている先生方でも、OS1からOS5まで全部解いてない方がたまにいらっしゃいます。導入されている先生方、ぜひ全部解いてください。現場の先生によってはもっと詳しい解説書が欲しいと希望される先生方もいらっしゃると思います。ですが個人的にはあの解答書でも十分すぎるほどです。

国語は数学と違うので、例えば30字の要約問題で、ぴったり正解と同じでなければ指導ができないという先生は、これは指導者として不向きなんですね。勉強不足と言ってもいい。なので、その判断が出来なければいけないし、そのためにはその問題がどういう意図で作られているかを理解していないとダメです。

自分で問題を解いて、その意図が分かっていないと、生徒が自己採点をして問題を持ってきた時、「先生、答えとこう違うんだけど」と言われた時に指導ができません。だから「そんなの違っていいんだよ、お前さんの方が正しいよ」と自信を持って言えるためには、やはり一通り解いていることが極めて重要だと考えています。

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