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開智高等学校 加藤克巳先生 特別講演リアルレポート
「『論理エンジン』による智力開発の実践」3

導入1年目の失敗

失敗事例と成功事例①

《失敗事例》…2005年度(導入初年度)

■A 指導形態:現代文(2単位)+ 論理エンジン(1単位)

  • →現代文担当者と論理エンジン指導者が別。
  • →現代文授業と切り離して実施。(論理エンジンの1単位分は単位認定しない。)
  • →論理エンジン授業内で「解答・採点・解説」の全てを行う。
  • →一斉指導と個別対応との区別は、その場の対応。

実際、導入1年目はかなり失敗をしました。当時、国語総合の標準5単位を、本校では1人の教員ではなく、現代文担当と古典担当2人で持ち分けていました。教科書は東京書籍の分冊タイプの教科書を使っています。

導入1年目は現代文2単位に、『論理エンジン』1単位を放課後の補習で付加する指導形態を取りました。その際、現代文と論理エンジンは、それぞれ別の担当者が教えることにしたのです。初年度ということで、『論理エンジン』は1年生(当時)2クラスを、月曜日と火曜日の放課後1時間ずつ私が担当しました。現代文の授業はオーソドックスに教科書中心に学んでいく形態でした。

■B その結果としての現象

  • ①非常に易しい部分から全員に取り組ませたため、時間的なロスが大きかった。
  • ②教師がひとりひとりの採点をしていたため、教師の前に長蛇の列ができてしまった。
    (待ち時間が極めて長い)
  • ③全員を同じ進度で取り扱おうとしたため、できる生徒にとっても、できない生徒にとってもロスの大きい指導となってしまった。
  • ④最初は期待感を持って取り組んでいた生徒も、まもなく飽きてしまった。
  • ⑤結果的に、論理エンジンに対する生徒の信頼が揺らいでしまった。

→ 学習効果が実感できない。

当時は、指定した範囲のテキストを解かせ、終わった生徒たちから採点に持ってこさせる形でやっていました。

簡単な問題ですから、あっという間に解答を終えた生徒たちの列が出来てしまいます。そして、列が出来ると子どもたちはおしゃべりを始めます。こちらは一生懸命採点していますから、注意ができないんですね。すると、もう騒がしくなってしまう。

やっていることも、学習動機が喚起出来るような内容だったらいいのですけれども、この段階ではまだ簡単な内容なので、「なんでこんなことをやらされるんだ」という雰囲気になっているのです。それで、学習効果が実感できないまま、「放課後は論理エンジンという簡単なプリントをするおしゃべりの時間」になってしまいました。

一方で、解答書を渡して生徒たちにやらせるとなると、今度は指導者がいらなくなるのです。すると、子どもたちも「何のためにこれをやっているのかな」という感じになってしまう。

ということで、学習効果を子どもたちに全く実感させられなかった。これが一年目の問題点と反省点になります。

■C 問題点・反省点 (=改善すべきポイント)

  • ①指導者が、論理エンジン全体の構成を熟知していなかった。
  • ②現代文授業と分離したため、論理エンジンのスキルの確認手段に乏しかった。
  • ③論理エンジンのステップに合わせて個別指導と一斉指導とを使い分けることができなかった。

→2006年度の指導へ

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