論理の匠 vol.7
~如水館中学・高等学校 森靜先生~
生徒を夢中にさせる"論理の白熱教室"(8)
国語を学ぶ意味

―― 森先生は、国語の学習を通して、生徒に何を身につけてほしいと考えていらっしゃいますか。
森 「なんで勉強しなきゃいけないの?」と生徒に聞かれたとき、少なくとも国語については、とても根本的なことですけれども、やはり人の心を理解するためだと思います。人の心を理解するためと言ったら抽象的なので、具体的には「幸せになるため」といつも言います。
―― おっしゃっていましたね、授業で。
森 幸せになるため。幸せっていろんな図があると思いますけども、他人が自分のことを理解してくれて、自分が他人を理解できること、私はそれが一番幸せなことだと思います。どんなに物質的に恵まれていても、人間同士が理解しあうことなしに幸せはありえないのではないでしょうか。
――おっしゃる通りですね。
森 自分がそう思ってきたので……。他人に分かってもらえることは、この上ない幸せだと思うので。自分の思いを相手にわかりやすく伝えるため、そして相手の話を理解する力を身につけるために国語を勉強するのであって、ただテストで点をとるため、大学入試突破のためではない、ということは常に言っています。生徒たちは、一生懸命に聞いてくれています。だからといって、すぐにうまくいく訳ではないのですけれど、1人が前を向き出すと、2人、3人と続いていく様子を見ることができるのが、学校という場所の素晴らしいところですね。
