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探訪・論理の匠

論理の匠 vol.5

~志桜塾代表 長谷 剛先生~

最強のプロ国語教師は、平成の吉田松陰だった

- 第3部 心が変わると……。国語はカンタン-

否定語を使うと伸びない

―― 短い話ですけど、今の話は深いですね。脳科学の話や、潜在意識の話、私も好きな分野なのですが、そういった先端の科学理論も併せての指導、これこそが、長谷先生の特徴なのでしょうね。

長谷 多分、それができるように最近なってきました。自分がその分野をすごく好きで勉強していますし。だから、否定を使う社員って、全然伸びないでしょ。

―― 私は先生のブログに大変共感するんです。もうインタビューじゃなくなってきているのですが(笑)。

長谷 思いますよね。人を指導するっていう立場に立ったときに。

―― 勝ち癖がついているかどうかで。

長谷 そうそう。

―― この間のブログで、「常に勝っている人間というのは、落ちたときは、これは本当 の自分じゃないから、と考えて這い上がろうとする」、というエントリーがありましたけれど、そういうあり方で行かなきゃだめなのに、どこかで、自分で自分の力を小さく小さく、意識の中で封じ込めてしまっているんですよね。それを解き放つのが、長谷先生なのでしょうか。

長谷 解き放つというか、単純に、持っている考え方を変えるだけです。
例えば、今、こういう状況の中で1人立つと、普通じゃなくなるじゃないですか。だけど、みんなを立たせたら普通になるから、違和感がなくなるんですよ。
だから、単純に言うと、頭の中でみんな立たせてしまえばいいわけで。
昔から、普通のレベル、当たり前のレベルを上げなさいっていう言葉はすごく使われてきたけれども、それを少し、アプローチを変えた形で生徒に説明してあげると、「ああそうだ」と納得します。
そして、日常生活のレベルで“普通”を上げていかなきゃいけない。それはどんな選択でもいいわけです。例えば、靴を脱いだら靴を揃えるとか、椅子を出しっぱなしにしないとか。 ここでも、子供たちに2タイプいます。消しゴムのカスを取る子とそうじゃない子。

―― はい。

長谷 単純なんですよ。こういう一つ一つの日常の選択。スリッパをそろえる子、ドアを ちゃんと閉める子、ロッカーの片づけができる子。「片づけするのが普通でしょ」っていう子と、しない子の差は、やっぱりそのまま学力で出るんです。
だから、昔の人はそういうのを、理屈抜きに、「こうしなさい、ああしなさい、これ はしつけです」ってやっていましたが、大人を今、信じない時代になっているので、アプローチを変えています。
例えば、勉強できない子は、すべての生活環境、あいさつをする、時間を守る、靴をそろえる、後始末をする、人にありがとうって言う、ごめんなさいって素直に言うこと、いろんなことを挙げていって、一つ、勉強ができない。だったら、この勉強ができない君は、普通になろうとするよねって言って。

―― なるほど。

長谷 だから勉強できるんでしょう。クラスをきれいにしようよとか、人にあいさつしようよとか、した方が、自分のためになるよ、勉強できない自分が普通に上がるよって言って。

―― すごく簡単なことに、今のお話だと感じますね。

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