論理の本体は“接続詞”

―― 最後に、加藤先生が論理エンジン学習において一番大事だと思っているポイントを教えていただけたらと思います。
加藤 接続詞です。論理の本体は接続詞ですから。
要するに、接続詞を使うことを意識するということですね。論理エンジンでは、主語・述語といった一文の関係から入り、次に、段落相互の関係に入り、それから全体の要旨に入っていうようにと、いろいろなことを勉強していきますが、「論理の本体は接続詞にあり」だと思います。
一文というサイズで考えている時は、あまり接続詞を意識しません。主語・述語ですから、話題を確認すればよいので。日本人であれば、そうそう主語と述語がねじれる人はいないんですね。
ところが、人前で話すときには、1センテンスだけ話すということは基本的にありません。いくつかの言葉を紡いで話していくわけですよね。
その際、論理的でない人と、論理的な人の決定的な違いは、文と文との間に接続詞を適切に挟むか挟まないか、に出てくるのです。挟まないタイプの人は、あまり論理的ではなく、聞いていても分かりにくい。
だから、「自分は論理的な人間になりたい」と心がけて論理エンジンを学び始めたのであれば、日常会話の中でも、ものを書くときでも、読むときでも、接続詞を意識すること。これが多分一番大事で、究極の目標なのかな、という感じがしますね。
―― ありがとうございます。
加藤 余談ですが、接続詞の使い方によって、実は人間の分類もわかるんですよ。
話していて、「つまり」を多用する人間と、「だから」を多用する人間。そして「でも」を多用する人間。まあ口癖みたいなもんだと思いますが、人にはよく使う接続詞の傾向というものがあるように私は感じています。何か言った時に、「でもね」という風に、「でも」を使う人間は、やはり自己主張が強いですよね。勝手な思い込みですが…。そんな風にイコール人間、因果人間、対立人間……もう、そういう風に言えます(笑)。それぞれ特徴的な性格を持っているので、面白いですよね。
