論理の匠 vol.5
~志桜塾代表 長谷 剛先生~
最強のプロ国語教師は、平成の吉田松陰だった
- 第1部 それは、国語という名の魔術だった-
3.奇妙な三角カッコ
長谷 A、400字の原稿って何秒で読める?
生徒A ……。
長谷 一般的なアナウンスでは、400字の原稿は90秒って言われている。じゃあ、センター試験の評論の4,500字を読もうとしたら――
いや、計算しやすいように、4,000字を読もうとすると何秒掛かるか。
生徒A 900秒。
長谷 そう。じゃあ、900秒って何分?
生徒B 15分。
長谷 もちろんアナウンスでは音読しないといけないから、本当はこれよりも短くなるけれど、15分かかる。で、今、君たちは解くのに20分かかりました。
では、例えば第1段落から終わりの第15段落まで一気に読んで、「よーし!」って問2を解こうとした時、覚えていると思う?
天才じゃない限り、忘れてしまうよね。忘れることが前提だ。
こう考えていくと、あるポイントまで来て――今回だと第4段落の頭に傍線部Aがあるから、こういうポイントの所まで来たら、まとめてしまって、問題にあたる方が合理的だよね。


