論理の匠 vol.3
~開智学園開智高等学校・加藤克巳先生~
論理エンジン研修会の超人気先生、ついに登場 (4)
- 前編「教材観と実際の授業」その1 -
今回の論理の匠は、開智高等学校S類・加藤克巳先生の授業およびインタビューを、前編「教材観と実際の授業」・後編「受験対策、そして学校改革へ」と題し、2回に分けてレポートします。
【加藤先生インタビュー 第一部】
リーダーの資質とは何か

―― 先生が論理エンジンに惹かれた理由を教えていただけますか。
加藤 国語の教員だからということももちろんありますが、本校が掲げている学校の教育理念、「21世紀を担う創造型発信型のリーダーを育成する」。お題目かもしれませんが、それをどういう形で具体化できるだろうかという視点もあったのです。
21世紀を担うリーダーとは一体何なのか。S類の生徒たちに具体的に理解してもらう入口として、私は次のような話をよくします。
「トップに君臨して何かを支配する、あるいは逆に縁の下の力持ちになりきってしまう、これらがリーダーの資質だとはやっぱり言えないんですよね。リーダーの資質というのは、人から信頼されること、これに尽きる。いろいろな人間関係において、常に人から信頼される人間になろう。
では、その信頼感というものはどこから生まれるのか。人間長く付き合っていけばいろいろな部分が分かるわけですけれど、長く深く付き合える人間関係って、それほど多くない。だから、その浅い人間関係の内からでも信頼関係が築けないと困る。その信頼関係についてですが、私たちは第一印象で相手を判断します。いくら『人は見た目じゃない、心だよ』と言っても、どうしても最初は見た目で判断するし、される。だから、そういった所ができていないと、これは信頼に足る人間ではないということになってしまうでしょう。だからこれが信頼関係の第一歩。
次に、人とコミュニケーションを図ろうとしますね。そこで用いるのは、やはり言葉です。信頼関係を築くためには、自分の気持ちをきちんと相手に伝えることができるように、相手が言わんとしていることをきちんと理解できるように、この言葉というツールをきちんと使いこなせるようにならなければならないんです。言葉によるコミュニケーションの上に人と人との信頼が生まれる。そういった信頼関係を築くことができる力をもっていることがリーダーの資質なんです。」
こんな話を機会があるたびに生徒たちには言っています。そしてそれらを養成するために必要なものはと考えたとき目にとまったのが、論理エンジンだったんですね。

